レザークラフトで【革小物】を量産する!同じ製品をくり返し作る方法とは?

レザークラフトに慣れてくると、友だちに「私にも同じものを作って!」とリクエストされたりしませんか?

自分で作った革小物を使い続けているうちに、もうひとつ同じものを色違いで作りたいと思うことがあります。しかし、同じものをもう一度作るのに、いい方法がなかなか見つからなくて悩みこともありますよね。

実は、ここで紹介する革小物の量産方法を実践すると、同じものをくり返し作れるようになります。

なぜなら、私が今までに38000個以上も同じ革財布を作り続けてきたプロの量産方法だからです。

この記事では、同じ製品(とくに革小物)を量産する方法について、レザークラフト初心者でも失敗しないポイントとあわせて具体的に解説していきます。

レザークラフトで【革小物】を量産する方法とは?

ハンドメイドマーケットに出品したくて、革小物の量産を考えてみたり、、、そんなとき気になる課題は【製品の再現性】です。

なぜなら、製品の再現性を考えていないレザークラフトでは、いい製品を作ることができないからです。

革の表情の違いは、個性として捉えられます。しかし、同じ革小物を量産していたはずなのに、完成した革小物の出来栄えにバラつきがあったり、大きさに違いが見られたら、ハンドメイドマーケットに出品できますか?

製品をひとつだけ作ることは、時間をかけて丁寧に作業すればどうにかなります。しかし、同じデザインの製品を量産するときには、作業の効率も考えなければなりません。

具体的には、作業の工夫や道具の導入とをあわせて【3つ】のポイントがあります。

  1. サンプルを見本にして作る
  2. 型紙にはスペック(使用)をくわしく書く
  3. 抜き型を使って裁断する

ではそれぞれについて、くわしく解説していきます。

サンプルを見本にして作る

同じものをくり返し作るには、サンプル(見本品)が必要です。

なぜなら、書道でもお手本の書を横において書くように、完成品を想像できないと同じように再現することが難しいからです。

プロの私たちでも、クライアントからオーダーをリピートしたときには、サンプルを用意してから作りはじめます。サンプルがなければ、同じものに仕上がったかどうか確認のしようがありません。

また、製品を改善する際にも、元となるサンプルがなければ、改善するポイントが見えてきません。

画像や仕様書のみを使って再現しようとしても限界があります。量産にはサンプルを必ず用意しましょう。

※はじめて作る製品にはサンプルなど存在しませんので例外です。

型紙にはスペック(仕様)をくわしく書く

型紙は大切だからと、キレイな状態で残しておいても意味がありません。つまり真っ新でキレイな型紙は反対に良くないのです。

なぜなら、スペック(仕様)や寸法、作り方が書かれていない型紙では製品が完成しないからです。家やプラモデルも設計図なしでは完成しないのと同じです。

【型紙=設計図】です。

型紙の寸法はもちろん、穴の寸法や位置や革が重なる位置などに至るまで、ミリ単位の表記とアタリ(マーク)を必ず付けましょう。

また、革に型紙をあてて裁断していると、型紙をカットしてしまうことがよくあります。次第に型紙が小さくなったり、形が変わってくることもありますが、型紙にスペックをくわしく記入しておけば、あとでいくらでも複製できます。

型紙は使い倒しましょう!

抜き型を使って裁断する

量産のときには、【抜き型】を使った裁断をオススメします。

なぜなら、裁断したパーツの個体差が最小限に抑えられるからです。

実は革は伸縮するので、革に型紙をあてながら、一つひとつ手作業で裁断しているうちに、気がついたらひと回りも縮んでいることさえあります。

また、抜き型を使った裁断作業はクッキーの型抜きと同じ要領ですので、革をムダなく使えるメリットがあります。

さらに、あらかじめ縫い穴やアタリ(マーク)を抜き型に付けておけば、手作業で縫い穴を開けることもなくなりますので、作業の効率化も図れます。

抜き型を作って裁断すると、いいこと尽くめのようですが費用もかかります。正しい方法で裁断しなければ元も子もありませんので、2つだけ補足しておきます。

補足①:抜き型とは?

今の抜き型は、スウェーデン鋼という素材の刃型が主流です。日本古来の鍛造加工(火造り刃型)と比べて、安い費用で作れるようになりましたので、昔よりもハードルが低くなりました。

とくに費用は、使用する鋼の量が多いほど高くなります。革小物のようにサイズが小さく、型紙(パーツ)の数が少ないアイテムには、費用負担も軽いのでオススメです。

ただし、抜き型の作製には注意も必要です。抜き型は型紙を元にして作りますが、型紙が歪んでいると抜き型も歪みますので、作製前には必ず型紙チェックして歪みや寸法を直しましょう。

補足②:抜き型を使った裁断方法

プロは機械(クリッカー)を使って抜き型の裁断をします。しかし、機械がないときには、抜き型の他に2つの道具を使います。

  • ハンマー(小槌)
  • ビニール板(5ミリ厚くらい)

ハンマーは家庭にあるものでも代用できます。ビニール板は革小物のパーツよりも大きいサイズで、5ミリ厚くらいのものをオススメします。

また裁断方法は、まず作業スペースを確保することです。ハンマーを打っても跳ねない、安定した土台を準備した上でおこないましょう。

あとは、下から【抜き型(刃を上向き)→革→ビニール板】の順に置いて、ビニール板の上(なるべく抜き型に沿って)をハンマーで打つだけです。

何も難しくはありません。やってみたらホント簡単ですよ。

まとめ

革小物を量産する3つのポイントを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

『サンプルを見本にして作る』は基本的なことですが、意外にもやっていない人が多いです。また、型紙にスペックを書かない人もいます。

ひと昔前と比べて、抜き型を作るハードルも低くなりました。

抜き型を使って裁断することで、パーツの個体差を最小限に抑えながら、革のムダも省けます。さらに作業の効率化も図れます。

レザークラフト初心者でも、自分が作った革小物を友だちにプレゼントして、相手に喜んで使ってもらえたら、レザークラフトのやる気も上がってくるはずです。

ぜひ、革小物を量産する3つのポイントを踏まえて、友だちからの「私にも同じものを作って!」のリクエストにお応えしてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です