趣味ではじめたレザークラフトが副業(プロ)になればきっと愉しいですよね。
しかし、「自分で作ったものがはたして売れるのか?」と不安を抱くこともあるでしょう。
なぜなら、『自分で作りたいものを作るだけのアマチュアと、作ったもので収益を上げるプロフェッショナルとの違い』を、何となくでも想像できているからだと思います。
実は私がプロとして、20年以上もレザークラフトをやってきた経験から、この両者には想像以上に大きな差があると感じています。
では、具体的に『趣味(アマ)とプロの差』とは一体何なのでしょう。
このアマとプロの差を埋めることができたら、安心してレザークラフトを副業にできると思いませんか?
本記事では、趣味(アマ)のレザークラフトを副業(プロ)にして、収益を得るために埋めなければならない『趣味(アマ)とプロの差』について解説していきます。
趣味(アマ)のレザークラフトとプロとの差とは?
趣味(アマ)のレザークラフトとプロとの大きな差とは、ズバリ【考え方】です。
他に【技術力】にも差はあります。しかし技術力は、すぐに身につけられるものではありません。
また、技術力の不足は優れた道具によって補うことができます。
なぜなら、今まで私が主宰してきたワークショップでは、参加者のほとんどが初心者だったにもかかわらず、道具を上手に使ってプロ顔負けの革製品を作っているからです。
先にお伝えしましたが、『自分で作りたいものを作るだけのアマチュアと、作ったもので収益を上げるプロフェッショナルとの違い』は、レザークラフトへの考え方に大きな差があるのです。
そこで趣味(アマ)とプロとの考え方の差を、具体的に3つのポイントで紹介します。
- ユーザーを明確にする
- レザークラフトのコンセプトを決める
- 正しい販売方法を選ぶ
ではそれぞれについて、くわしく解説していきますね。
ユーザーを明確にする
まずはじめにやるべきことは、実際のユーザー(商品を買う人)を明確にすることです。
性別や年齢、生活スタイルはもちろん、なるべく細かい人物像にまで迫って、ターゲット設定することをオススメします。
なぜなら、レザークラフトはターゲットを決めてから製品を作るほうが、ものづくりに悩まないからです。
さらに、男性と女性とでは生活スタイルの違いから、普段から使うアイテムがまったく異なります。また年齢層によっても、好みの素材やデザイン、カラーが分かれます。
何も考えず自分勝手にものづくりをしていては、自分に好みが近い人しかユーザーになりません。すでに有名な作家として、たくさんのファン(ユーザー)がついていれば話は別ですが、これから副業をはじめる人は違うはずです。
趣味(アマ)のレザークラフトでは、自分の好きなようにものづくりして構いません。それが何よりも愉しいからです。しかし副業(プロ)では、ユーザーに向けたレザークラフトを心がけましょう。
レザークラフトのコンセプトを決める
レザークラフトのコンセプトとは、ものづくりに対する一貫した考え方のことです。
副業のレザークラフトでは、より具体的なコンセプトが重要になります。コンセプトを必ず決めましょう。
なぜなら、ユーザーはコンセプトに共感するかしないかで判断しているからです。
自分がユーザー側に立って考えてみればわかるでしょう。普段の生活のなかで洋服の買い物や食事のとき、よく通う馴染みのお店があれば、そこには自分が共感するコンセプトが必ずあるはずです。
ユーザーのニーズやメリットを捉えることや、先に紹介したユーザーを明確にすることも、コンセプトの中には含まれています。
くわしくは商品をひと目みただけで、『これは○○さんが作ったものだ』とわかるくらいになることが理想です。
コンセプトを決めずにレザークラフトをしていては、なかなかユーザーがつきません。またユーザーがあなたを見つけにくいので、コンセプトは必ず決めましょう。
正しい販売方法を選ぶ
私がオススメする販売方法は、対面販売(体験を含む)+ネット販売です。
商品の販売は、趣味(アマ)のレザークラフトでは考えないことですが、副業(プロ)では、正しい販売方法を選ぶことが重要になります。
なぜなら、いくら素敵な商品を作っても、ユーザーに届かなければ、すべて自己満足で終わってしまうからです。
対面販売とは、ポップアップストアのような期間限定のリアル店舗で販売することです。さらに、革に触れられるといった体験を加えることで、ユーザーに直接メッセージを届けられます。
今となっては、普通の主婦でも作家を名乗って、レザークラフトのハンドメイドマーケットなどでネット販売をしています。それだけレザークラフトは収益化しやすいと思われているのでしょう。
しかし、すべての出店者が収益を得ているのかといえば、必ずしもそうではないようです。
ネット販売のなかには、誰でも気軽にはじめられるサービスもありますが、その分ライバルが多く、すぐに埋もれて存在がわからなくなってしまいます。
かつて、アップル社を創業したスティーブ・ジョブズも、『いくら素晴らしいものをつくっても、伝えなければ、ないのと同じ』といったそうです。
販売は、ユーザーに必ず伝わる正しい方法を選びましょう。
まとめ
本記事では、趣味(アマ)のレザークラフトとプロとの差は考え方にあると、具体的に3つのポイントで解説してきました。
一昨年(2018年)あたりから、急激に副業を容認する企業が増えた感がありますよね。
「在宅でできる副業はないかな?」「好きなことを副業にできないかな?」などと、自分の生活スタイルに合った副業を、今まさに探している人もいるはずです。
あなたの周りにも、お試し感覚でネットに出品したハンドメイドマーケットで、『自分が作った作品が売れてハマった!』という人がいるのではないでしょうか?
レザークラフトを副業にすることは難しいことではありません。
但し、収益を上げ続けるには、『ユーザーを明確にすること、コンセプトを決めること、正しい販売方法を選ぶこと』が重要なポイントです。
ぜひ趣味のレザークラフトも大いに愉しんでください。
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