【トートバッグ】の簡単な作り方|レザークラフト初心者にオススメ!

レザークラフトをやりはじめて、オリジナルのバッグ作りに挑戦してみたいけど、何からはじめたらいいかわからない人も多いのではないでしょうか?

私のレザークラフト歴は20年以上ですが、はじめてバッグを作ったときには、革小物よりもたくさんの材料を使うので、失敗して材料をムダにしたらどうしよう、、、と不安でした。

もし、誰でも簡単にオリジナルのバッグを作る方法があればいいと思いませんか?

そこで本記事では、レザークラフト初心者でも簡単に作ることができるトートバッグを紹介します。トートバッグに合った革の選び方や作業工程について、失敗しないポイントを具体的に解説していきます。

レザークラフト初心者に【トートバッグ】がオススメな理由

レザークラフト初心者なら、いつかはバッグを作ってみたいと思いますが、初心者にオススメなのは【トートバッグ】です。とくに形状はバケツ型がいいですね。

なぜなら、作業工程が少なく、作り方がシンプルだからです。

一方で、ボディバッグやサコッシュも人気のレザークラフトアイテムですが、初心者にはオススメできません。

なぜなら、体にフィットするように設計することが難しく、パーツの数や作業工程が多くなるからです。

また、リュックサックを作りたい人もいるかもしれませんが、さらにパーツが増えて、作業工程が複雑になります。ですから、レザークラフトを5年以上経験してから挑戦してみてください。

ではトートバッグは、どのようにして作ればいいのでしょうか?

具体的には、革の選び方や作業工程をあわせて【4つ】のポイントがあります。

  1. トートバッグに合った革の選び方
  2. トートバッグ用に革を裁断する方法
  3. トートバッグ用に革を漉く(すく)方法
  4. トートバッグを縫製する方法

それぞれについて、くわしく解説していきます。

トートバッグに合った革の選び方

トートバッグに使う革は、牛革がオススメです。

なぜならトートバッグは、サイフのような革小物と比べてサイズが大きいので、革にハリ(硬さや厚み)がないと置いたときに自立できないからです。

中でもタンニンでなめした牛のヌメ革は、ハリがあって手縫い作業にも適しています。

全種類の革のうち流通量が最も多く、手に入れやすいので実用的でもあるからです。馬革や豚革も多く流通していますが、牛革に比べてキズが目立つ欠点があります。

他に羊革も肌触りが良く人気ですが、サイズが小さく、薄くて柔らかい素材のためトートバッグには不向きです。しかし、体にフィットするボディバッグには多く用いられています。

トートバッグ用に革を裁断する方法

革キズや伸び縮みの方向に注意しながら、それぞれのパーツを裁断していきます。

トートバッグの本体(表革と背革)は、人の目に触れて目立ちます。最もキズを避けたいパーツですので、牛革の部位の中でもキレイで耐久性に優れた背中の部位を使います。

またトートバッグの底や側面は、あまり目立ちません。牛革のお尻や肩などのシワが多い部位でも問題なく使えます。血筋(血管の跡)が残っている部位でも、底や側面に配置して、革をムダなく使いましょう。

持ち手は手に馴染みやすいように、柔軟性があり、伸びやすい部位(お腹など)が適しています。

裁断のポイントについては、以下の記事でくわしく解説していますのでご覧ください。

レザークラフトで失敗しない!革の裁断テクニック|プロの技を伝授!

トートバッグ用に革を漉く(すく)方法

革を漉く(すく)とは、製品の完成度を高めるために革の厚みを薄くする作業です。

もし、各パーツの革の厚みがすべて均一だったとしたら、見栄えが良い製品を作ることはできません。

そこで、革が重なる箇所やバッグの側面にあたるマチのパーツなどには、漉く工程を加えることで革の厚みが薄く調整されて見栄えが良くなります。また縫製も簡単になります。

ただし漉きは、熟練の技術が必要になりますので、初心者向けのトートバッグでは漉きの工程を省略してもいいでしょう。

しかし、ポケットやファスナーを取り付けたデザイン性のあるバッグを作る際には、漉きの工程は必須になります。

まずレザークラフト初心者には、製品を完成させる体験が重要です。漉きの工程は省略して、デザインもシンプルなトートバッグを作ることをオススメします。

はじめから難しいアイテムを作ろうとするのではなく、製品を完成させる喜びを味わうことが、レザークラフトを長く愉しみ、上達していくポイントになります。

トートバッグを縫製する方法

手縫いの縫製には、①縫い穴を開ける、②縫い穴に針を通して縫うという2つの工程があります。

縫製で失敗しないためのポイントは、①の工程で『真っ直ぐ直線に穴をあけること』です。②の工程でも曲線(カーブ)が多いと失敗するリスクが高まるので、なるべく直線を組み合わせて縫製していきましょう。

縫製は、ミシンを使うと失敗のリスクが低くなります。しかし手縫いで仕上げる場合には、あらかじめ型紙に縫い穴を開けて、型紙の穴をガイドにすることで失敗のリスクが格段に低くなります。

また、トートバッグのサイズが大きいほど、穴を開ける個数が増えて、縫う距離が長くなります。作業時間が長くなれば、失敗のリスクも高くなりますので、はじめは中小サイズのトートバッグから作ってみましょう。

縫製の糸ですが、あらかじめロウが塗ってある『蝋引きの太い糸』をおすすめします。蝋引きの太い糸は、縫い穴を通りやすく、簡単にゆるまない上に製品の耐久性が増します。

一方で蝋引きしていない細い糸は、ひと目縫うごとに糸がゆるんで縫製がスムーズに進まないので、使用はなるべく避けたほうがいいでしょう。

まとめ

レザークラフト初心者にトートバッグがオススメな理由を、4つのポイントで解説してきました。

おそらく最も緊張する場面は、真っ新な状態の革に包丁を入れて裁断をはじめるときだと思います。とくに、バッグは面積が大きく、失敗して革をムダにしてしまう不安もあるでしょう。

しかし、本記事で解説してきた各作業工程(裁断・漉き・縫製)のポイントを実践することで、失敗のリスクは低くなります。

革漉きの方法を知らなくてもトートバッグは完成します。他にも革のコバ(切り口)や革の床面(裏面)を滑らかに整える処理方法などもありますが、レザークラフトに慣れてから覚えても遅くはないでしょう。

はじめからデザイン性のあるバッグを作るのではなく、シンプルなバッグを完成させていく成功体験を重ねていくことが、レザークラフトの技術を上達させるポイントです。

ですからレザークラフト初心者のオリジナルバッグ作りは、扱いやすい牛革を使って、シンプルなデザインのトートバッグからはじめてみてください。

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